A型肝炎の検査

A型肝炎に限らず、肝炎の検査は、病院でまず問診から行なわれます。問診で聞かれる主な内容は、以下のとおりです。
・どんな自覚症状があるか
・これまでの病歴
・服用している薬はあるか。あればそれはどんな薬か
・身内に肝炎の患者はいるか
・飲酒の有無とその量などはどうか
・輸血をしたことがあるか
・海外旅行に行ったことがあるか
・ハリ治療を受けたことがあるか(特に海外で)
この中で、特にA型肝炎の原因となりやすいのは海外旅行ですね。
また、衛生状態が悪い国でのハリ治療などによる感染の可能性もあります。
問診のあとは、肝臓のエコー検査や触診などで、肝臓に腫れがないかどうかを確認することも。
そして、血液検査を行ないます。肝臓に何らかの異常がある場合、血液検査の項目の中でもAST(GOTとも言われます)・ALT(GPTとも言われます)・ALP・γ-GTP・LDHなど、血液中の酵素の数値に異常が現れます。
しかし、これだけでは「どんな病気が原因で肝臓に異常が出ているのか」までは分かりません。A型・B型・C型肝炎はウイルスによる肝炎ですから、血液中のウイルス検査をすることによってはじめて、どのウイルス肝炎なのかがはっきりと判別できるのです。
A型肝炎ウイルスの略称はHAV。これは「hepatitis A virus」の略で、「V=ウイルス」ということですから、A型肝炎を示す文字は前の「HA」ということになります。
そして、血液中にHA抗体、つまりA型肝炎に対する抗体があなたの血液中に存在し、陽性と診断されれば、「今A型肝炎にかかっているので抗体が作られた」、あるいは「過去にA型肝炎にかかったことがあり、その時に作られた抗体がある」のどちらか、ということになります。
「今A型肝炎感染中なのか、過去のものなのか」をよりはっきりと示してくれるのが、IgM-HA抗体の検査です。この抗体は、A型肝炎ウイルスに感染してから1~4週間の間に、血液中に現れる抗体です。
このIgM-HA抗体はその後3~6ヶ月で消えてなくなるので、もしIgM-HA抗体検査の結果が陽性であれば、「現在A型肝炎にかかっている、もしくはつい最近A型肝炎にかかった」という証拠となるわけです。
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